A0507 1064nm 532nm Qスイッチスーパーピコ秒ピコシュアYAGレーザーによるタトゥー除去

Qスイッチ/QスイッチNd:YAGレーザーとピコ秒レーザー（ピコレーザーと呼ばれることもあります）はどちらも、タトゥー除去、色素沈着除去、肌の若返りなど、様々な肌の悩みに対応する美容治療で広く使用されている高度な技術です。ここでは、これらのレーザー技術の技術的な違いと用途について見ていきます。

QスイッチND:YAGレーザー
QスイッチNd:YAGレーザーは、医療および美容処置で使用されるレーザーの一種です。高強度の光を短パルス状に照射し、標的組織（色素性病変からタトゥーインクまで）に吸収させることで効果を発揮します。

仕組み:
Nd:YAG レーザー結晶はフラッシュランプまたはダイオードによって励起され、特定の波長の光を放射します。
次にレーザー光線はレンズによって焦点を絞られ、標的の組織に照射されます。
レーザーからのエネルギーは標的の組織に吸収され、組織を加熱して分解します。
組織が分解されると色素やその他の物質が放出され、それらはその後、身体の自然なプロセスによって除去されます。

QスイッチNd:YAGレーザーは、非常に高いピーク出力を持つ非常に短い光パルス（ナノ秒単位）を生成するという点で独特です。これにより、周囲の組織を損傷することなく、色素性病変やタトゥーインクを選択的にターゲットとすることができます。

さらに、Qスイッチレーザーは「Qスイッチ」機構を採用しており、瞬時にオン・オフを切り替えることで、非常に強力かつ短い光パルスを生成します。これにより、周囲の組織への熱伝達が最小限に抑えられ、副作用のリスクが軽減されます。

ピコ秒レーザー
ピコ秒レーザー（ピコレーザーとも呼ばれる）は、医療および美容処置で使用されるレーザーの一種で、ピコ秒（1兆分の1秒）単位の超短光パルスを照射します。ピコ秒レーザーはQスイッチレーザーと同様の原理で動作しますが、パルス持続時間はQスイッチレーザーよりもはるかに短くなっています。

仕組み:
ピコ秒レーザーは、高出力レーザー ダイオードを使用して、特定の波長 (通常は 755 nm または 1064 nm) の光パルスを生成します。
レーザー光線はタトゥーのインクや色素性病変などの対象領域に集中します。
ピコ秒レーザーによって照射される超短光パルスは光音響効果を生み出し、対象組織の色素をより小さな断片に分解する機械的な圧力波を生成します。
その後、小さな色素の破片は体の自然な免疫システムによって排出されます。

ピコ秒レーザーは、より短いパルス持続時間を実現できるため、周囲の組織への熱ダメージを抑えながら、色素をより小さな断片に分解することができます。

これにより、頑固なタトゥーなどの特定の種類の色素の治療がより効果的になり、同時に傷跡やその他の副作用のリスクも軽減されます。

ピコ秒レーザーは、従来のレーザー技術に比べて色素沈着過剰や色素不足を引き起こす可能性が低いため、より幅広い肌タイプや肌の色に使用できます。

QスイッチND:YAGレーザーとピコ秒レーザーの比較
QスイッチNd:YAGレーザーとピコ秒レーザーは、用途が非常に似ています。しかし、いくつかの重要な違いがあります。

パルス持続時間:
2つのレーザーの主な違いはパルス持続時間です。QスイッチNd:YAGレーザーのパルス持続時間はナノ秒ですが、ピコ秒レーザーのパルス持続時間ははるかに短く、ピコ秒です。

つまり、ピコ秒レーザーはより短時間で強力なエネルギーバーストを照射できるため、より迅速かつ正確な治療が可能になります。一方、QスイッチNd:YAGレーザーは、より幅広い色素沈着治療に対応可能です。

治療時間:
ピコ秒レーザーはパルス持続時間が短いため、通常は数回のセッションで治療を行うことができます。QスイッチNd:YAGレーザーでは、同じ結果を得るためにより多くの治療が必要になる場合があります。